雇用連会報 創刊号
発行日 2001年 6月30日
発 行 全国視覚障害者雇用促進連絡会
発行責任者 竹下義樹
編集責任者 田中章治
連絡先 田中章治(事務局長)
郵便番号334−0071 埼玉県川口市安行慈林645−4
電話 FAX 048−285−9935
電子メール koyourenアットマークnpo-jp.net
郵便振替 00150−4−67809(加入者名 田中章治)
「会報」発刊にあたって
事務局長 田中章治
みなさんこんにちは。雇用連は去る4月8日に臨時総会を開催しました(詳細は後述)。その席上、決められたことの一つが会報の発行です。この会報は当面点字版、墨字版、電子メール版で発行します。創刊号は臨時総会の模様を中心に編集しました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
巻
頭 言雇用連会長 竹下義樹
雇用連の活動が20年という節目を越えて21世紀を迎えた今日においても、視覚障害者の「働く権利」は充分に保障されているとは言えません。ところが、雇用連の活動が半ばマンネリ化し、活気を失ってしまったのは、なぜなのでしょうか。この20年間に問題別や分野別に多数の団体が結成され、それぞれに活発な活動をしていることと無関係ではないように思います。してみれば、雇用連の今後の方向性や活動のあり方について、深く検討しなければならなくなっていることは間違いありません。
この秋には組織の存続の要否を含め、組織のあり方について充分な検討が必要です。
IT革命は、視覚障害者の雇用を本当に後押しするのか、伝統的職種が今後も視覚障害者の適職たりうるのか、個別問題を中心に運動するのか等、真剣に考えなければならない問題が山積しています。それらの問題と積極的に取り組むメンバーの参加が、今後の組織活性化にとって不可欠です。
今後の皆さんの活発な議論を期待致します。
臨時総会が開催されました。
雇用連の臨時総会が4月8日午後2時から4時半まで、東京港区立三田福祉会館において開催されました。「なぜ臨時総会か」というと、雇用連の構成メンバーである文月会(日本盲人福祉研究会)がこの3月をもってその活動に終止符を打ったため、今後の当会のあり方を検討する必要が生じたからです。当日の参加者は約20名とやや少なかったものの、非常に熱心な討議がなされました。以下は、当日出された主な意見です。
* 若者の間で雇用連に関する関心が薄い。PRをもっとすべきだ。
* 会の存在をアピールするパンフレットが必要である。(執行部より「現在準備中」 との回答あり)
* 今後会として何をすべきか、また、特徴を明確に打ち出していくべきだ。あはき (あんま はり きゅう)に取り組むのは難しい。
* 会として中央交渉と情報提供を中心に据えるべきだ。
* あはきに関してはゲリラ的に取り組むしかない。また、固有名詞のついた運動に も力を注ぐべきである。
* いったん会を解散し、即結成ということでけじめをつけるべき。個別の相談活動 にも取り組むべきだ。
* すべての視覚障害者の雇用・就労促進に向けて、さまざまな人の叡知を結集して 一丸となって戦っていこう。
* 私はタートルの会の活動をしている。タートルが担っているのは個別課題である。 雇用連が中心になって、制度改善、基盤整備に取り組んでほしい。
* 最近では税務協会での電話交換手を多数雇用させた実績がある。快音取り組むべ き課題は多く存続すべきである。
* 新しい課題の追求も必要だ。ヘルスキーパーの人材派遣会社を作るのはどうか。
* 全視協は団体として参加する。資金的にもある程度支援していきたい。
* 会長と事務局長は東京にいた方がよいと思う。
* 秋までに方針を打ち出すべきである。どれくらいの人を結集できるかがカギ。
* 若者や学生の交流の場があるとよい。
* 財政が心配である。
* (執行部から)個人会員は100名を目標に集めたい。広告も取っていきたい。 また、経費節減に努める。
* 「雇用連情報」の配布先を見直すべきである。
* 会として、あはきに取り組むのは疑問である。
* あはき従事者の「雇用を守る」という切り口で取り組めばよい。行政とのパイプ 役として会の果たす役割は大きい。
結局、参加者で確認したことは、1 従来の団体の連絡会から、個人参加中心の組織にする. 2 秋の定期総会まで役員全員は留任とし、会の名称、規約、活動方針について検討する. 3 会員向けに会報を発行する.等です。個人の会員募集につきましては、皆様のご支援・ご協力を引き続きお願いします。
個人会費並びに募金をお寄せくださった方々
次の方々から、個人会費(賛助会費を含む)並びに募金をいただきました。ありがとうございました。(氏名は順不同 敬称は略させていただきます。ご了承ください。)
田中章治 東郷進 小日向庸子 竹下義樹 西原清松 山田健介 稲垣 実
辻 勝利 水谷昌史 馬渡藤雄 伊藤慶昭 橋本宗明 下堂園保 川崎浩男
工藤正一 小日向光夫 根岸伸樹 乗松利幸 下奥重望 田部井緑 工藤幸雄
篠島永一 間山玲子 二見徳雄 小林一引 金岡敏充 谷内正史 立石敬一
石山康大 関さち子 門脇浩子 緒方淳子 亀甲孝一 鳥山由子 新島英士
加藤俊和 斉藤恵子 高橋 実 小川光一郎 藤野高明 藤芳 衛 菅原良成
貞包義正 富田伴七 岡崎 学 中園幸壮 中村実枝 嶋垣謹哉 辻本昌美
酒井久江 青木陽子 鳴海房子 岡山県立大学保健福祉部 吉本研究室
ミニ情報
1 川崎市が行政職「事務」で初めて点字試験を実施。
大卒程度を対象にした「事務」の点字試験が初めて実施されます。詳細は川崎市役 所へ。また秋には別枠採用試験についても実施が検討されているようです。
2 タートルの会定期総会が6月9日(火曜日)に開催。
タートルの会(中途視覚障害者の復職を考える会)の定期総会が、6月9日東京飯 田橋の「いきいきプラザ東京」で開催されます。 詳しくは
タートルの会事務局(03−3351−3208)まで問い合わせてください。
3 6月30日に若者や学生を対象にした「就職懇談会」を開催します。
6月30日(土曜日)午後2時〜4時半まで、日点(電話03−3209−024 1)において「就職懇談会」を開催します。若者や学生を中心に懇談しますが、先輩 の意見も聞く機会にしたいと思います。多くの皆様の参加をお待ちしております。
4 「雇用連結成20周年記念誌」を販売しています。
『ここまで来た視覚障害者の雇用・就労』というタイトルの冊子を販売しています。 墨字版は1000円で事務局へ 点字版は雑草の会へ
(電話03−3810−1241 定価は価格差補償で1000円)
テープ版のみ貸し出しで馬渡(電話045−575−7480)さんへ
それぞれ申し込んでください。
編集後記
「会報」創刊号はいかがだったでしょうか。係では皆様からのご意見や気軽な投稿などをお待ちしております。次号は秋の総会前に発行の予定です。よろしくお願いします。(田中章治)